10日(水)は、梅雨前線が九州付近へ北上するため、九州の広い範囲で雨が降り、雷を伴い局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。特に、九州南部や熊本県は、先月28日から7月3日の記録的大雨で、地盤が緩んでいる所がありますので、雨の降り方に警戒して下さい。
梅雨前線 九州へ北上
あす10日(水)は、梅雨前線上に低気圧が発生し、前線が九州付近まで北上する見込みです。前線に向かって高温多湿な空気が流れ込むため、前線の活動が活発になるでしょう。10日の九州は各地で雨となり、雷を伴い非常に激しい雨が降る所があるでしょう。特に、九州南部を中心に雨量が多くなり、再び大雨のおそれがあります。
九州南部や熊本県は、先月28日から7月3日にかけて降り続いた雨で、宮崎県えびの市では1000ミリを超えるなど記録的な大雨となり、地盤が緩んでいる地域が多くなっています。あす10日の雨で、新たに土砂災害が発生するおそれがあり、警戒が必要です。
梅雨の時期は繰り返す雨で、地盤はより水分を含むようになり、あとになるほど大雨による災害の危険が高まる傾向があります。梅雨末期にかけて、雨の降り方に油断できません。
来週初めにかけても梅雨空続く
向こう1週間も、九州は曇りや雨の梅雨空が続く見込みです。
12日(金)は、梅雨前線が九州の南海上で活動がやや弱まりますが、13日(土)から梅雨前線はやや北上し、14日(日)から15日(月)海の日にかけて、九州付近で前線の活動が活発になる見込みです。九州は14日(日)から15日(月)を中心に、再び雨の降り方に注意が必要です。
なお、奄美地方の梅雨明けの平年日は6月29日頃。奄美地方の過去最も遅い梅雨明けの記録は2010年7月15日で、ことしは記録的な遅さになる可能性があります。また、九州南部の梅雨明けの平年日は7月14日頃で、九州南部も梅雨明けが平年より遅くなりそうです。
日本気象協会 九州支社 山口 久美子
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